葬儀場でお通夜の後に泊まるにあたって便利な設備は?

葬儀場でお通夜の後に泊まるにあたって便利な設備は?

葬儀場でのお通夜の後に宿泊可能な便利な設備ですが、これは葬儀会場が用意した簡易宿泊施設というものが利用できる便利な施設です。日本では、お通夜の際に寝ずの番という夜伽を第3者が夜通しろうそくの明かりが消えないように番をするという風習があり、葬儀場では寝ずの番を行う参加者の方に対して代わる代わるに休んでもらえるように簡易宿泊施設を併設している会場の存在です。また、お寺でお通夜という流れになった場合でも簡易宿所と呼ばれるお通夜の寝ずの番に利用可能な施設を有しているお寺もあります。なお、すべての葬儀会場やお寺が夜伽に使用可能な簡易宿泊施設を持っているわけではなく、持っていても利用できないケースもあります。なぜなら、防犯上の問題から第3者に対して簡易宿所を貸し出すことを取りやめている葬儀場もあるため、すべての葬儀場が簡易宿所をお葬式で葬儀会場を利用している方に貸し出していないのです。葬儀会場側は、盗難などの被害が起きた場合、お葬式が中断され刑事事件に発展する可能性があることからあえて、簡易宿所はあるが提供しないという葬儀会社もあります。

葬儀場の費用を少しでも安く抑えたいのであれば

かつての日本は冠婚葬祭に非常にたくさんのお金を費やしていました。特に昭和の前半は、冠婚葬祭こそが人々の楽しみであり、人が多く集う遮光の場でもあったのです。それゆえに、結婚式の費用や葬式の費用をしっかりと数百万円単位でためておく人が後を絶ちませんでした。だが時代の流れと共に、こうした冠婚葬祭にお金をかけられる人は少なくなったのです。日本の平均年収はデフレで減少の一途をたどっており、とても冠婚葬祭にお金を潤沢に充当することができる人はほとんどいません。そこで葬儀場や葬式、お墓や霊園に極力お金をかけたくなく安く抑えたいという人が多くなっているのです。葬儀場の料金を極力安くしたいのであれば、小規模なコンパクトな葬式にするのも一つです。最近では家族葬と言って限られた親族十名未満で行う葬式も人気です。他にも読経や焼香など葬式を簡略化した直葬なども非常に人気が高いです。今後ますますこうしたコンパクトな葬儀は増えていくでしょう。

著者:角田貞子

筆者プロフィール

愛媛県松山市出身。地元で長年セレモニースタッフとして勤務。いざという時に慌てないために、斎場に関する記事をまとめました。